2017年1月、JR蕨駅で視覚に障害がある方の人身事故がありました。
事故の詳細については省きますが、視覚に障害があるがゆえの線路転落による事故であり、ニュースでもかなり大々的に取り上げられていたと思います。
そんな事故が発生して間もなくといったタイミングで、JR東日本が「声かけサポート運動」なるものを始めました。
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「声かけサポート運動」とは、簡単に言えば目が不自由な方に積極的に声をかけてサポートしていきましょうな運動で、JR東日本の駅構内では「JR東日本では声かけサポート運動を実施しています〜目の不自由な方へ積極的なお声掛けをお願いします〜」的なアナウンスをよく耳にします。
同じような事故を起こさないよう、人助けの精神を謳う運動として素晴らしいことだと思うのですが、どうしてもひとつ解せないのが、JR東日本の駅員自身は目の不自由な方に対して積極的に声かけサポートをしているように見えないということです。
「たまたま見かけないだけでは?」と思われるかもしれませんが、毎日通勤で電車を利用していると目の不自由な方は結構な頻度で見かけまして、そのような方が駅員の近くを通っていても駅員が声をかけている姿は一度も見たことがありません。
「JR東日本では声かけサポート運動を実施しています」と言ったり、客側には「積極的に声掛けサポートを〜」と言っておきながら、肝心の自分たちが率先して動かないのはどうなんだろうと思います。
JR東日本として本当にあのような事故を防ぎたいと思っているのなら、誰よりもまず駅員が率先して動くべきで、もし手が回らないと言うのであれば追加で人員を配置するなりすれば良いはずなのに、今のアナウンス垂れ流しによるただの客任せ状態では、いざ同じような事故が起こったときの客への責任転嫁のための運動としか思えません。
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思うままにダラダラと書きましたが、まずは運動を起こしてる側が率先して動けよという話でした。